連休最終日、3度目のボルタンスキー展へ。
かつて存在していた人々の儚い記憶へと想いを巡らせながら、その大きな流れの中で自分を客観視する。
人には二回死があると言われる。
二度目は人々から忘れ去られた時だ。
でも、それは風や音、そしてモノへ遺るのだな。
日本では自然界のすべてのものに固有の霊が宿るアニミズムという考えは受け入れやすいかもしれないが、僕はそこまで考えた事がないな。
真っ白な雪景色の中で風に吹かれ時に強くなる風鈴の音と時折会場から聞こえてくる様々な問いかけにふと涙が溢れそうになる。
上を見上げるとゆらゆらと人々が揺れている。
あぁ、僕もそこへ行くのだな、いや、もうその世界にいるのか・・・。
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