先日、googleが携帯電話事業に参入するという記事があった。広告掲載費用で収益をあげ、通信料は無料にするかもしれないという。
思えば、現在のネットサービスは「ネットをツールとして活用」しているものの他、ほとんどは全て広告によって収益を稼ぐというモデルがほとんどで、コマースを追求しているモデルはあまり無いのではないかと思っていて、最近は、これってちょっと怖いなと思っている。
というのは
本来であれば、人が持つ情報やサービスには確実に価値があって、そうしたものには必ずその人の時間が使われている。当たり前の話をあえてすると、モノの値段には仕入れ値に加え手間賃がのっかている。
そりゃ仕入れる手間、加工する手間など様々なコストがついているからであって、個人がそのモノを買うにはその分の手間がかかっているという意味がある。
モノは最終消費者がその対価を払うので分かり易いが、先に書いた通り自分が受けているサービスの支払いは広告モデルが済ませている事で、そのサービスの価値感が不透明になっている。
サービスやモノがタダになる事はあり得ない。広告事業モデルが蔓延し、サービスや情報の対価が下がってくれば、人はより高い価値を持つ情報やサービスに傾向していく。つまり、情報の格差、サービスの格差がどんどん広がる。
それはとても良い事だと思うけれど、一時的にでも人が持つ価値が下落するのはあまり良い事ではないなと思う。
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