どこで食べるかはお楽しみという事で提灯さんよりディナーへお誘い頂いた。
待ち合わせ場所からタクシーへ乗り込み、数分走ると車窓からはお茶の水の街が見られる。この街で連想するのは、「通っている歯医者さん」、「初めて買ったギターなど楽器屋さん」、「スキーアイテム」、「学生街」、「書店」など。
お茶の水にはそうした印象しかなかった・・・
そんな事をぼんやりと思いながら、明大通りを靖国通り方面へ向かい右折、ゆるやかな坂道を上がったところで車が止まった。そう、ここは多くの文人に愛されているという「山の上ホテル」。
もちろん行ったことは無い。
リッツカールトン、ペニンシュラなど、富裕層をターゲットにした外資系高級ホテルが日本へ進出している。そしたホテルに比べれば内装やライトなど劣る点は数多くあるだろうし、華やかさは一つもない。
しかし、ここが歴史ある名門ホテルである事は多くを知らずともエントランスをくぐったところで分かるし、この僅かな時間でそれを実感する事が出来るから素晴らしい。
まず向かったのはバー ノンノン。カウンターに腰を落ち着け、四方山話をしながら、軽くアルコールを流して胃を元気づけてやる。
不思議と落ち着く空間につい長居しそうになる。そんな落ち着いちゃってもいいんじゃない的な雰囲気を蹴散らして、今日の食事どころ、モンカーヴへ。
扉を開けた瞬間、そう、良い店というのはその時に分かるものです。
この日記では、あえて詳しくは書くまい。
伝えきる事ができないと思うからだ。
上を見たらキリが無いけれども、頂く料理は全て美味しい。ただ、味がどうだというよりも感じるものがここにはある。
川端康成や三島由紀夫を始め多くの文人が篭り、筆を手にして考え抜いたであろう事、戦時中にGHQが使っていた時にあったであろう、緊張感・・・人々が淡々と培ってきた「何か」を持つ圧倒的コアコンピタンスがここにはある。
流行のホテルでは無いのかもしれない、デートだと言って連れていかれても喜ばない人もいるのかもしれない。
と、ここまで書いてふと思う。
おらぁ、泊まってもいないのに何故強気で褒められる?
まぁいいじゃないすか・・・。
とかなーり終わり方がお粗末で失礼しました。
提灯さんにはTKSです。
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