一番最初に手に取った本は鉄道員だったかな?それ以来どの作品を読んでも毎度泣かされているのに、唯一手に取らなかったのがエッセイ集。
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エッセイを読むと小説を書いている人が見えてしまい感情移入できなくなるのではと避けていましたが、流石温かい気分にさせてくれる事は変わらないし、景色が浮かんでくるような行間は流石だなと思わせてくれます。
そう、行間。
小説にあって、映画やドラマには無い楽しさが行間だと思います。
一行進むごとにその場面を想像する楽しさ。
消費活動でも欲しいものをすぐ購入するという新幹線型から、そこに至るまでの経緯をきちんと楽しむ各駅停車型に変化しているといいます。
仕事でスピードを求められると私生活でもせっかちになりがちになり易いけれど、ゆとりというか景色を楽しむことをそっと教えてくれる心地良さが浅田次郎の作品にはあるし、小説の醍醐味なんだと思います。
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