経営者にとって不安は恐怖である

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郵政解散、そして選挙により、民営化を歩み始めた郵政。そして、そうした民意を覆すべく政策が取られようとしている渦中の郵政。郵便局全体の8割を占めるといわれる特定郵便局への凄まじいまでの税金の使われ方、もろもろの課題はあるにせよ、そもそも国営企業の存在はあまり好ましいものではないと思っている。

当時、旧郵政公社との提携から、ヤマトの全面意見広告の強いメッセージを見ながら、お上に守られ全国一律サービスという建前のもとで甘い汁を吸い続ける国営企業と手を組み、自ら地方店舗出店への足がかりとしたかったローソンに対してはちょっと敵意さえ感じたと同時にビジネスなんだよなぁと、複雑な気持ちになったものです。

そんな振り返りをしながら見たプロフェッショナル。

徹底した現場主義、そして考え抜く事。

氏の話で何度となく出てきた「怖い」という言葉は強烈だった。社員なら「不安です」と答えるであろう。だからこそ、自ら現場を見て回り、考え抜く事を課している。

実直な横顔が見られて興味深かったものの、やはりどうにも釈然としない内容だった。