ちょっと思う事があって入った書店で何気なく手にとったこの本。
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内容はそれほど深くないんだけれど、不思議と嫌じゃない。そして、読みながら、どうしても大好きなあの人の事が頭に浮かんで離れなかった。
食べる事ってなんだろう。
お肉屋さんに行けば多くの部位を買うことができる。
そこで変えるのは肉という【物体】。その物体を調理し味付けをして、その【料理】を口に運ぶ。もちろん、既に調理されたものならばそうした手間をかける事なく簡単に食事する事が出来る。
命を考える必要も、それが口に運ばれるまでの過程を感じる必要は全くない。
ただ、そこにあるのは食事という行為。
それでも、食べているのは命という明確な事実。しかし、そこに命を感じる事は希薄で、いうなれば犠牲という名の命だ。
食べる事って何だろう。
それが作られる思いって何だろう。
その食べ物が口に入るまでの様々な過程や気持ちを思い出した。
そして滅茶苦茶あの人に逢いたくなった。
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