孔子の教えの中に「トン(けものへんに貪)」という想像上の怪物に関する寓話があるという。その巨大な怪物はおそろしく欲深で何でも食べる。食べ物はもち ろん、建物や山や川といったものまで食べても満たされることはない。足るということを知らないのだ。やがて地球を食べ、宇宙を食べ、そして自らも食べてし まう。そして「無」だけが残る──という話だ。
連日、街にクマが出ただのシカが出ただのという話を聞く度、この寓話を思い出す。
世界的に見ても森の面積が急速に減ってきているという。
日本では、キリスト教の宣教師がやってきて人間は神が創った一番偉いものだと説いた際に、 何故人間が他の生物より偉いのか?と聴衆から質問が出る程、人と他の生き物、そして森が共存していたんだそうだ。
ふと、先日見たヤノマミを思い出した。
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