『〇〇な人だね』と言われた途端、壁を作って心を悟られないように身構えている。
人に自分の事を見透かされる様な事を言われるのは苦手。
嫌悪感さえ感じる事もある。
初めて会う人なら尚更だ。
自分ではそんなつもりじゃないのに、いつも冷たいとか腹が見えないとか、遠いとか壁があるって言われてきた。
それでも、人とぶつかりあう事が大切だって思っているし、人にもそう言っている。
なのに、自分を守り、傷つかない術は相手に近づきすぎず程よい距離を置く事だって。
自分の事は良く分かる。
でも、ずっとすっきりしない自分がそこにいた。
・・・・・・・
何年前だろう?
西麻布の魔女に会ったのは。
いつも話す事はたわいもない。
なのに妙に心が満たさる。
考えてみると魔女と話す時はいつも満たされている。
ただ、黙って館の中で動きまわる魔女を遠目で見ているだけでも、離れた所にいるのにまるで隣で話しているかのような声を聞いているだけでも、なんともいえない充実感がある。
そんな魔女の館の入口には『この屋根の下に集うものには神が宿る』 と書かれている。
その言葉通りに受けとめるなら、彼女は魔女でなく既に神なのかもしれないが、それはない。
先日、館で初めて見る方がいた。
その瞬間、本能で魔女だと感じた。
その新魔女とちょっとだけ話をした。
守護霊の話を聞いた。
振り返っても決して見る事は出来ないけれど、必ず自分を守ってくれている人がいる。
『あなたは。。。』と新魔女は続けた。
一瞬、いつもの様に壁を作る自分を感じた。
でも・・・。
僅かなやり取りだけれども、そんな小さなキッカケを活かすか決めるのは自分だ。
結果論的な言い方かもしれないけれど、人は出会うべく時に人と出会うと言われる。
新魔女には年内に会いたい。
でも時期的に流石に難しいだろうと年明け早々の予定をメールしてみた。
1月第一週、あとはこの日とその日とあの日。
すると10分と経たずに電話が鳴った。
着信番号を見るまでもなく、何故か新魔女からだと思いながら電話を受けた。
「もっしもーし!」と元気な新魔女の声。
年明けはどうですか?と言う僕の言葉を遮るが如く年内の日程を次々に出してくる。
そして、大晦日に会う事になった。
電話の向こうで魔女と新魔女の共通の友人である小魔女の笑い声が聞こえた。
何人か魔女がいる。
魔女たちはとても深く、大きく、高く、自分のモノサシなんてじゃ測れないほどの優しさと厳しさ、そして繊細な心を持っている・・・・・・はずだ。
と思っている
いや、そう信じたい
うん、そうに違いない
うーん。。。
どうだろう。。。
やっぱり、、、
んな訳ないか!(笑)
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