▲日経に今の若者文化を表している記事があった。傷つきたくないというよりは今の若者のコミュニケーション手法の後付け理由的記事って気もするけれど、実は人間らしさを消してしまう警鐘かもしれないと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『断られたくない症候群 ツイッターで「ひま」「飲みたい」、相手決めず曖昧な誘い無反応でも傷つかず』
明確に誘ってはいないから誰も反応しなくても傷つかない。そんな繊細な心理の表れとみられ、専門家は「気軽に誘い、受け流したい若者のコミュニケーションとして定着しつつある」と話している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうした事が当たり前になってしまう事。
出会うまでのキッカケ作りが多様化しているのは歓迎だけど、友人を誘う時にふと相手を思う事とかって小さいけれどコミュニケーション作りの大切な要素なんだって思う。
人の付き合いで傷つく事が無くなるとどうなるんだろう。
「ごめん、今日予定があるんだ」
「そっか、急だったからね。また連絡するよ。」
たわいもないこんな一つのやり取りって結構味があるし、さらに進んであの人は苦手だから付き合わない、楽だから付き合うって関係作りって怖いよね。
それからもう一つ。
結局ね、たわいない事って凄く大切だったりするって思っていて、人間が持つ観察力だとかってあまりツール任せにしちゃいけないって思う。
人間は賢いから最初は難しくてもどんどん学び、慣れて目をつむってもできる様に自分の中でプログラムを組んでいく。だから、日常生活の中でも例えば意識しなくても流れ作業ならパッと出来たり。
そんな日常の当たり前にあるちょっとした変化に気付く事は実に人間らしいんでないかと思うんだよね。
そういう点でも現代美術を見て「これって何だろう?」って事を考る機会ってとっても大切だって思うし。
▲そんなartつながりで、3331 Arts Chiyodaに立ち寄り。
学校をリノベーションしたその場所は時間が遅かったので、さらーっと見ただけだけど、中にはオフィスレンタルスペースもあって、以前借りていた事があるco-labや行った事はないけれど、世田谷ものつくり学校と同じような雰囲気があるのかな。
情報化社会から知識社会へシフトし、そうした中でクリエイティヴ能力が強く求められている現代だ。
トップダウン方式で例えば教育の世界に概念を導入していく考えは立上るまでに時間はかかるものの、浸透のスピードも範囲も拡大に大きく早い。
一方で草の根的活動であれば時間もコストもさらには継続する熱意だとか障害が沢山ある。
でも、こうした3331みたいなこうしたartを地域から発信していく活動ってとても良い事だと思う。
最近思っているのは、例えばこうしたartと教育や人間学を語る場があって、やっぱりartって深いよねって話が10人位の飲み会の席であって、もし仮にそれぞれが別の場で10人と話す機会があったら、月100人に伝わり、さらに2ヶ月目には1,000人、3ヶ月目には10,000人だ。
飲んだ席で教育ってのはさぁと文句だけを言うんじゃなく、参加者1人1人がこうした事に興味を持って考えて、しかも発言も含め、行動する。
バカらしい、アホくさい、無理、面倒。。。。
政治や組織、制度に責任転嫁し、受け身の姿勢から1人1人が考えて行動する。そんな時代に生きているんだよなと最近実感する事多し。
▲彼女が生きている環境を思うと重た過ぎる為に見続ける事は困難になる映画。
プレシャス [DVD] Amuse Soft Entertainment =dvd= 2010-11-05 売り上げランキング : 9650 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
全ての物事は連鎖しているし途切れる事なく、個人の性格やスタイルに影響を及ぼしている。それを受け入れ前を向く主人公。
もう一度見てもいい映画だ。
コメント