ついさっきまで、「まったくうちの子は・・・」と話をされていたママさんがくも膜下出血で突然亡くなられた。
自宅で倒れ病院に到着した時には既に事切れていたというが、スタッフはもちろん僕自身も実感が沸かない。毎日の様に顔を合わしていたし、夕方になればまた扉を開けて部屋に入ってくるんじゃないかと思う。
ヤンチャな男二人の子供とパパ。
その一方で幼稚園の年長さんになる直人が小さい頃、ママさんがベランダで洗濯をしていた時に、扉を閉めて鍵をかけてしまい部屋に戻れずレスキュー隊が来る騒ぎになった事がある。
来年幼稚園へあがる寛人もヤンチャ盛り。毎日戦隊ゴッコを仕掛けてくる。
どちらかというと大人しいパパに比べ 二人とも元気一杯。
この子たちの為に毎朝、早くから遅くまで働いて。
これから二人がどんな男になるのか見届けたかったろう。
人は悪いもの、無いものに目が行きがちだ。
服がない、車がない、家がない、デパートがない、レストランがない・・・とか・・。
しかし、良いもの、持っているものやあるものに目を向けると心はもっと豊かになると思うし、それを核として拡げていってあげればそれは資産となり有益なものへとつながっていく。
まだ話は理解できないかもしれないけれど、子供たちにはまず「あるもの」に目が向く事の大切さを教えてあげたい。
そして僕がしてもらった様に、二人を思いきり抱きしめてやろう。
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