急遽思い立って、昼ごはん@じろえむ。
館山道を降り、田舎道を走って、車も走っていない田畑が拡がる道を抜けて駐車場に車を止めて、店までの道を歩くとふと不思議な感覚に囚われる。
両側に拡がる畑、道を歩く音に反応した様に騒ぎ始める鶏の鳴き声、山の中を風が抜ける音、虫たち・・・。
茅葺屋根の門をくぐり、母屋にある店内に入るとそこはまさに時間が止まっているようなゆったりとそして濃厚な空気漂う空間だ。
お願いしていたコースが運ばれてくると、まず、そのシンプルな内容に一瞬「?」と思う。
しかし、それは一口を入れた瞬間に「!」に変わり、噛みしめるほどに口の中に豊かな味わいがそれこそ波のように寄せては引いていく。
食事の後、ご主人が蓄音機で音楽をかけてくれた。
最新の機械では絶対に聞けない宝物のような贅沢な無駄な音が幾重にも奏でられている。
味は作れる時代にあって、はたして食べる事とは何だろうか?
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