うぉぉ〜、なんじゃこれはーー!
搾りたての醤油と一緒に、最高の米、卵に野菜を一心不乱にほうばる。
口に運ぶ時に豊潤な香りと甘みが鼻を刺激する。
口に入れた瞬間に、拡がる旨味が心を揺さぶる。
醤油の香りを知らないひとは居ない。思い出すのは、小学校の社会科見学で訪れた某醤油工場だ。
ベルトコンベアが如く、機械的に流れていく工程を全く記憶していない説明と共に見学し、最後にお土産の醤油瓶を頂いた。そこに、ひとの手、食材と社会、さらには自分の暮らしとの関わりは全く感じられず、ポンっと出てきた”点”としての醤油を手にした記憶しかない。
この日頂いた醤油には沢山のストーリーが絡み合っている。
豊かな日本の文化を感じながら、参加した全ての人々が黙々と、時に感嘆の声をあげながら、大地の恵みを口にしていく。
この日参加した方の一人は米の生産者だ。
なんと前日の夜頂いたお寿司の米を作っていたという偶然。
そのお寿司は食材はもちろんだけれど、とにかくシャリが美味かったので、ちょっと興奮してしまった。
完全無農薬で作られたその米は20年以上放置されていた田んぼを自ら開墾し作り上げたものだ。水は生活排水が全くないダムから引き入れられたものだそうだ。
これから遺伝子組み換え食材が大量に身近なところに入ってくる。
米は太るからと積極的に民放は流し、それに踊らされ、健康度外視の見せかけの身体作りを目指す。味覚は変化し、それは精神や身体にもじっくりと影響を及ぼしていく。
そう、すぐに変化が現れないから、まぁいいやとなる。
政治家が必ず教育問題を取り上げるが如く、評価されにくい問題がそこにある。
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