大きな方が亡くなった。
造詣が深いというだけでなく、人間としてもとても大きな方だった。
あるイベントでたまたま席が近く、そこからいろんな話をさせてもらった。冗談を言っているのではないかと思うほど、その知識量に圧倒された事を今でもハッキリ覚えている。
それから周りの親しい面々が一緒に仕事をする事になって、顔を出したイベントで再び挨拶させて頂いたけれど、初めて会った時のように温和な顔できちんと話をしてくださった。
これからもっともっといろんな話をさせてもらったり、相談させてもらいたかったし、一緒に出来る事もたくさんあったかもしれなかった方。
彼の仕事場には今でも多くのコンテンツがうず高く置かれている。
しかし、そのコンテンツをアーカイブし編集してくれる人は居なくなった。
しかも突然に。
ふと清里現代美術館が閉館するときに感じた事を思いだす。
そこにも膨大なコンテンツがあった。
あの場所も亡くなってしまった。
そして、そこにあったすべてのものをアーカイブも編集もやれる人は居なくなり、せっかく収集されたコンテンツは散り散りになってしまった。
人工知能とまでは言わないが、自分のコンテンツたちをきちんと紡いでいくにはどうしたらいいだろう。
なんだか突然過ぎてついそんな事まで考えてしまう。
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