ようやく「この世界の片隅で」。
GWの中日の朝一、しかも、かなり長期に渡って上映しているにも関わらずこれだけ混んでいるのも凄いけれど、憲法改正など非常に微妙な時期である事も一因なのかもしれないなぁ。
主人公のほんわかした純粋な性格と人々の強く、凛々し生きる姿、そして戦争が引き起こす環境の激変という対比で、余計に戦争が際立っている。アニメだし映画館で見る必要ないかもと思っていたのは、途中からいやいや、映画館だからこそよけい観て良かったんだという思いに変わった。
それにしても、声優のんは良かった&テアトル新宿のシートは気持ちいい。
この日「ようやくシリーズ」第二弾、雪村@藝大美術館。
緻密さと大胆さとが混ざり合った作品の数々に圧倒されて、結構な作品数があったのにあっという間の時間。特に目玉であるポスターにもなっている呂洞賓図は何度か戻って見入ってしまう程で、順路後半にある雪村に影響を受けたという作品との比較もこの展示会の面白いところ。
展覧会を観終えて外へ出て、ふと、雪村が生きた時代の混乱期と、その前に観た映画、つまり戦争が引き起こした混乱期。似通った時代の中で、雪村、そして、映画の主人公すずが描いた”絵”が頭の中をグルグルとまわり始める。
すずが描きたかったもの、雪村が描きたかったものは何だろう。
機会があれば、もう一度同じ順序で観て考えてみたい。
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