横浜中華街にある名店が明日19日で閉店する事になった。
その評価は、ホールを仕切るおばちゃんによって二分されていて、某料理マンガでも客の扱いがひどいと取り上げられる程だ。
あんな酷い接客を初めて見た。
美味いがあのひとが気に食わない。
それはそれで、好きな人だけが行けばいい訳だから構わないけれど、おばちゃんが「なぜそうなったのか?」を想像しない事は残念だ。
この店のファンの方全員が、このおばちゃんの優しさと大変な思いで仕込みをしている事を知っている。
朝早くからの仕込みで指は曲がり、口から下は痛みで夜も眠れない事を知っている。
snsやメディアに出てしまった事で、多くの客が名物を求めて殺到するようになり、8人で一杯の麺とチャーハンをシェアし、その為のとりわけ皿を要求してくる。想像できない客は家族3人で、皿洗いが大変になる事を想像さえしない。
要求はエスカレートするが仕込みは手を抜けない。
次第におばちゃんはきちんと怒るようになった。
しかし、ちゃんと分かっている客だと分かると、おすすめ料理など気さくにすすめてくれるし、子どもにも本当に優しい事が分かる。
もう一度、店をやるなら知っている客しか来ない小さなお店がやりたいと1月に言ったときに笑顔で話してくれた。
あの店が消えるのが残念で仕方ない。
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