シュルレアリスムったって、何がいいのか良く分からないし、何が語れるわけでもないのだけれど、福沢一郎の「どうしようも世界を笑いとばせ」が観たかったのですよ。
横浜美術館でのシュルレアリスム展でも思ったんだけれど、こうした社会風刺的な作品を観ていると戦時中、または戦後の荒廃した世の中に悲観的な思いで後ろ向きになるんじゃなく、それこそ「笑い飛ばしてやろうぜ!」という、ある意味パンク的というかロックを感じてしまう。
で、国立近代美術館の展示内容を知った時、正直、作家福沢一郎というよりも「笑い飛ばせ」の言葉がひっかかっていた。
初の近代美術館はいやぁ〜広いわ。
結構なボリュームで程よく点在している休憩所や椅子で2度ほど仮眠を取りながらの移動は心地よいんだけど、デートには向かないかもしれない。
amazonを含め最近観たドキュメンタリーや映画。
■「愛がなんだ」
今どきと言っていいのかどうか分からないけれど、表面的には若者の恋愛事情。でも、snsへの皮肉を込めつつ、やっぱり人のつながりって大切だっていうメッセージを感じる。
■グリーンカード
人種問題に切り込んだ映画。あまり心には残らなかったけれど、どんな時代であっても民主主義である以上良いも悪いも沢山あって、立憲的良心に立ち返ってみれば実はこの世の中はシンプルだよね〜って思ったり。
■ヨーゼフ・ボイスは挑発する
誰もが表現者になれるし、ならなくちゃいけないって。アートとなれば作品を連想する訳だけれど、発言だってアートになりうるじゃんね。オノ・ヨーコの作品とかさ。
■運び屋
クリントイーストウッドだから成立する映画ってこういうのだよねって思わずにいられない。麻薬の背景や先にあるものだとかそういう議論でなく寂しい老後生活の中で社会悪とされる麻薬によって承認欲求を叶え、家族の絆を取り戻す皮肉な内容になんともいえないモヤモヤ感。
■アイ・ウェイウェイはあやまらない
表現者たるものの生き様。表現の自由が許されないからこそ、表現の重さが顕著に浮かび上がってくる。
■ライオン
映像の美しさ、演者の瞳の美しさに圧倒されて。まぁ、感動とまではいかないけれど、良かったよね。
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