▲今でも記憶に残る校長先生っているかなぁ?本書を読み終えてまず思った事です。
行政の対応、文化はメディアで報じられている程度しか理解する事は出来ないけれども、本書の著者は民間企業から公立高校へと大きく転身を図られた方で、米国でベンチャー企業の社長まで勤め、公募で校長になられた方。
企業で言うところの社員である先生は入れ替り制があり、赴任した学校に骨をうずめる事が無い。企業であれば、転勤しても社長のビジョンの基に一致団結頑張ろうという意識があるわけですけれども、学校ではそうはいかないという事。
また、企業の場合は社長が権限を持っているものの、校長の場合は「教育委員会、文部科学省に言ってやる!」という様に校長のさらに上の絶対的組織が幅を利かせている。
本書はこれら税金運営されている高校の問題点を書いた内容になっている。
確かにメディアの通り問題点をワーワーと騒ぐ事も大切だろうけれど、根底にあるシステムも理解した上で騒がないといけないでしょうね。
高校を変えたい!―民間人校長奮戦記 | |
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僕自身、日頃から市役所や市会議員の方々と話をする機会が多いので、この辺の話は比較的理解している方だけれども、新たな気づきもあって良い本でした。
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