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自由主義はこのインターネット社会の中でどんな示唆を与えてくれるんだろうなんて事を考えながら読んだんだけれど、結局、人はどこかで秩序、ルールを求めているものなんだと思うし、だからと言って窮屈にしてもいけないから難しいよなぁと。
情報の過剰な時代のボトルネックになるのは、(中略)人々の時間(あるいは関心)である。検索エンジンはノイズが多すぎるのできょう何が起こったかをざっと見るには、紙の新聞のほうが役に立つ。
ブログも、日本で新たにつくられるブログの4割は無意味な文字を並べて大量にリンクを張る「スパムブログ」で、情報としての価値はない。
要するに今、われわれは自由の過剰な世界で、何を選んでいいのか分からないのである。だから重要なのは「選択の自由」よりも無意味な情報や有害な情報を排除して選択の幅を狭めることだ。
先日読んだ、「知の衰退からいかに脱出するか」の大きなテーマである『集団知の衰退』。
ムーアの法則にもある様に、膨大な情報の中では情報の価値が下がる。
当然ながら、今後は膨大かつただで手に入る良い情報、そしてスパムとも言える様な情報をきちんと精査する個人の能力が肝になる。
数多くある情報、誰でも手に入る情報という自由度があっても、あまりに選択肢があると結局は面倒だという事になる。そして、ある程度の秩序に縛られた方が楽だという事になる。
・・・、こうしたことが集団知の衰退へと繋がっていく。
イマイチ理解できていない点もあるし、別の方が書いたハイエクの本も読んでみようと思う。
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