NHKでやっていたピアニストの辻井さんのコンクール優勝までの軌跡。
協奏曲での練習を経て、素晴らしい演奏を見せてくれた後の審査員へ弦楽器側リーダーの様な方が、辻井さんを大絶賛していた。練習時間90分と短い時間の中で多くは演奏のタイミングに時間を取られるというが、言葉や視覚という壁は始まってみれば全く感じさせず、素晴らしい演奏ができたと。
辻井さんは呼吸や観客の感じで分かるという。
この一連の話しを聞いていて、実は聴く側も実は「音楽を見る」という事を無意識のうちにやっていたか、もしくは音楽を聴く際、視覚がどれだけ自分に影響を与えているのかとハッとさせられた。
この日はRioのライブ。
ライブ終了後、テレビで見た事をRioに話したら、彼も複数のセッションをする時、一緒にやる人の中には専門用語を並べ、言葉で音楽を伝えようとする人がいると言う。そんなんいいから、まずは音出そうよって。
そういや、マイケル・ジャクソンのTHIS IS ITの中で抽象的に説明をするマイケルに対してもっと具体的に言って欲しいという奏者とのやり取りのシーンがあったけれど、この感覚も近いものがあるのかもしれない。
さらに言えば、ブルース・リーもDon`t think!Feeeeeel!って映画で言っていた。w
言葉よりも前に感じてもらいたいと。
脳にダイレクトに語りかけるもので唯一外に出ているのが目だ。
気づいたら目に見えるものが全てになっていて、僕も「感じる」事が少なくなってきている。
そんな番組を見た後だったからこの日のライブでは何度か目を閉じて聴いてみたけれど、なるほど、目に頼っていた事がどれだけ多かったかが分かる。
ただ、まぁそれもそうなんだけれど、とにもかくにも、この日のライブは僕が見たRioのライブの中では最高だった。
「今年、2010年は”本音”で行くど~!」
相手がどう感じるかと気を遣って本気でぶつからない。だから心が通わないんだと。
”空き地がなくなっちゃった”が始まった瞬間から演奏も客も全てが一体感で包まれる。集まった皆でほとんど全ての曲を大合唱。目で見てどうかではなく、まさに「感じる事ができた」ライブ!
もう一つ
Rio、そしてスタッフが顧客志向でドラッカーが浸透しているのでは?w
ファミリーと呼ぶファンを本気で大切にする事が体に染み付いている。じゃぁのべつ幕なしに誰でも受け入れるのかというとそうでなく、彼はきちんとファンを見ている。
「ブランドなんや」
しっかりと目を見ながら、熱く語る彼、そしてそんな彼の歌が今でも心に焼き付いている。
会場のfour-leaf cloverも素敵なお店、是非お近くにお立ち寄りの際はどうぞ。ちなみに店内の壁にはRioのサインもあります~。って、市川店でもある、バーsにもあるけれどね。
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