髪を切る事は必然だけれど、小さなエリア内に同じサービス内容の美容院が数多くあって、一人の客を奪い合っている。
情報過多で選択肢が山積している現代においては、同じサービス内容であれば一箇所に決める必要もなく、客はあっちだこっちだ気の向くまま着替えるかの様に店を変える。
そこに行かなければ得られない事は何だろう。
髪を切る以外の必然をどうやったら作れるだろう。
普通ならイベント開催って事になるんだろうけれど、美容師の人は「時間の確保と場所がねぇ」となってしまい、どうしても目先の利益優先思考が一般的なような気がする。
ならば、営業時間中、店の玄関を使って店内向けART作品を作成する過程を見せるってのはどうだとか、色々と思うのだけれど、なかなかねぇ。
と、考えながらも、
そこまである美容院が全部無くなってしまうって事は無いんだから、お客さんには、いっそのこと、どんどん流動してもらうって考え方の方がいいのかもしれない。顧客情報は顧客が持てって考えね。
例えば、髪を切った今までの写真を正面、後ろ、左右と撮影し、いつ、どこで、誰に切ってもらったかを蓄積し、ポイント連動型で美容師ランキングとかヘアランキングとかやれば、店単位からスタッフ単位に価値が可視化されて、そうすると、自分の家を店にするなんて人も出てくるかもしれない。もちろん、データを開示せず、そういや前のスタイルがいいと思ったら、新しい美容院で「この髪型が気に入ってたんですよー」と、見せられるじゃんなアプリとかね。
そんな事を考えながら、かれこれ30年超付き合いのある店でカットをしてもらったのさ。
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