昨晩、駅に降りたったら、そとは真っ暗。
計画停電はもちろん分かっていたけれど、北も南もなく真っ暗な街にまるでSF映画を観ているかのような不思議な感覚に陥った。
どうすることもできず、そのまま上りの電車に乗って一駅、小岩駅のちょっと汚い路地裏にあるお好み焼き屋に入ったんだけれど、きちんとキャベツを細かく刻んでふっくらとした甘味を出していて外側はサクサクと香ばしく正解のお店だった。
聞けば、市川では一番好きなお好み焼き屋さんの女将さんのお師匠さんだという。
ちゃんと食べて、大将とも色々と話をして市川駅に降りたらふと一見さん絶対お断りスナックのことを思い出した。
店には母親と同じ年の女性が2人。
40年来の常連という陶芸などを中心とする展覧会を企画する方と美術や本の話や近所で旨い店はどこだのと盛り上がったけれど、40歳なんて子供扱いのこのお店はいつも肩身が狭いけれど温かい。
一緒にいた母親も楽しかったようで珍しく2杯もハイボールをあけていた。
そんな水曜の夜。
僕にできることは節電だとか含めた支援を含め、できるだけ日常生活を過ごすことが一番だと思う。
募金しないからといって国賊だといった見方も良くないし、スーパーで買い物かご一杯にしている人に目くじらたてても、その人は保育園の先生かもしれないし、大家族の方かもしれない。
枝野さんは政治家として優秀か?と問われれば、単純に広報的活動を立派にこなしているだけであって、政治家的手腕とは別。
原発で、被爆!避難!という言葉だけが一人歩きして、いつの間にか原子力専門家宜しく歪められたメディアからのマメ知識で不安を煽る方もいるが、「じゃあ、どうする?」の話は一向に進まない。
もちろん、こうしたある意味、お祭り騒ぎがあるが故に「日本の為に!」の気運が一気に高まるのも事実だし、素晴らしいことなのかもしれない。
しかし、一番大切なことは自分自身でできるちょっとしたことを考え、行動し、寛容に、冷静な視点を持つことだ。
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