現在、取り組んでいる事業について、しっかりとした意志のもとやり抜く為にも、そして仲間の為にも、さらには振り返りの為にも、その経緯を整理しておこうと思う。
まず、この事業を考えたキッカケだ。
長年にわたって保育という0歳児から子供を預かる場に身を置いて、多くの子供、そして育児父母を見てきた。
現在、0歳から幼稚園卒園までの6歳まで、そして卒園後小学校に上がって2年生位までの子供70名がうちの園を利用している。
託児所は単純に大きく次の二つに分類される。
【認可】:単純に税金で運営されている。(社会福祉法人が運営)
【認可外】:民間企業が運営している。(株式会社などが運営)
この社会福祉法人格を取得する為には国に対して『この土地を寄付するので保育園や幼稚園をやらせてほしい』と申請し、認可されると税金で建物の建設から運営まで賄われるようになる。
一方、認可していないのだから、認可外園という呼称もどうかと思うけれど、こちらは設置場所の市町村に届け出を出すだけでいい。
さて、この社会福祉法人は多くの問題を抱えている。
国が机上論で制度や仕組みを定めた為に、税金の無駄遣い、そして利権の温床と言っても過言でないような制度のもとに成り立っている。以前社会福祉法人を取ろうと実際に関係者にヒアリングしたところ社会福祉法人は『正直、儲かる!』と言われた事もあったが、それについては昨今報じられた週刊ダイヤモンドの記事を読むと怒りを通り越して笑える様な茶番劇が繰り広げられている。
そして、そのしわ寄せは全て育児父母に押し付けられている。
しかし、こうした実態を知る人もそれを差別だと感じる人も意外に少ない。
それほどまでに子供を産み育てるという事はしっかりとした制度に成り立っていると言えば聞こえがいいのかもしれないが、公立という税金運営されているが故に安く預ける事ができる保育園に入れず、同じ税金を払いながらも高い民間保育園に行かざるをえない。
こうした鉄板の様な仕組みを変えていく動きは止めてはならない。
昨年から市内の民間保育園と一緒に認可外保育園連絡会を立ち上げ、定期的に船橋市と侃侃諤諤のやり取りをしている。
しかし、私には時間は無い。
だから、制度というトップから変えていく事ばかりを考えるのではなく、民間から変えていこうとする動きもしなければならない。
そう、民間だからこそ、出来る事をやっていくのだ。
育児父母が、そして子ども達が、これからの人生を歩んでいく最初の一歩をきちんと未来へつなげるよう、教育をしていこう。
子供たちへの学習は日頃から行っている。
新たに親御さん達にはマインドマップやNLPといったコミュニケーションワークショップを開催し、その他も様々な講習をしている。
そして今、そうした事を活かす場をどうやったら創れるだろうか?
子ども達、そして親御さんが学んだ事や経験した事を活かす場が人生だ。
しかし、その人生は多くの場合、制度や仕組みに縛られ気づかずに身動きが取れないようになっていってしまう。
人生というレールを自分で敷いていく事ができる事はどうやったらできるだろう。
そしてその思いを継続させる力はどうやったら創れるのだろう。
その知見を気軽に公開できる場、そして、その知見を必要とする方につながる場、そして喜んでもらえる場、それが多くの人に「おぉぉぉ!」と誉めてもらえる場。
その場力が膨れ上がっていったら、どういう世の中になるだろう。
そんな世の中、想像しただけでワクワクしてくる。
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