ハイレッド・センター:「直接行動」の軌跡展@名古屋市美術館。
3人の作家の頭文字から命名されたパフォーマンス集団、ハイレッドセンターの活動の軌跡を集めた企画展。アートというある意味便利な言葉で正当化されている彼らの活動は、本当に正当なものなのか?それとも不当性なのか?
そんな境界線を考えざるを得ないほど、突飛な活動が写真や紙と一緒に並べてある。
ある意味変化の無い「日常」を「撹拌」していくという彼らの活動は、日常を過ごしている一般の人々からすれば「何だあれは?」と間違いなく思われる一方で、だから何なのだ?とも考えてしまう。
でも、僕はこういうの結構好き(^^)。
個人的に現代美術は、作品を通じて自分を知るキッカケが得られるものだと思っているので、こうした作品が好きか嫌いかも含めて自分と対峙できる事に価値があるのだろうと思う。
▲夜はホームパーティー。
皆が集まるまで準備中。後は皆が来たら色々と出していくだけ・・の前に、見てもらいたいのが、この日のメイン自然薯!
功さん自ら山に入り、うん十年の経験で完璧に掘り出された自然薯をすりこぎですり潰し、ゆっくり混ぜながら出汁を流し込んでいくという行程。
これが結構、骨が折れる作業なんだけれど、食べるまでの全てに手間がかかっている逸品。
これは素晴らしかった〜!
出来上がったものを口に入れると、今まで食べてきた山芋トロロとは全く違う。さっと口の中で溶けるのは出汁が多いからという事もあるかもしれないけれど、後から押し寄せる風味は出汁の香りじゃない、まさに自然の恵みと思わずにはいられない旨み。
そしてもう一品、秀逸だったのが椎茸!
生粋の椎茸嫌いを天仙で克服して少しずつ食べられるようになってきたけれど、それでも、今回出された迫力満点の大きいサイズのものを見るとちょっと怖い。
しかし、口にした瞬間、どことなくポルチーニにも通じる旨みが口に溢れる。こんな椎茸ってあるんだなぁと感動。お金払ったからって口に出来るってもんじゃない。ってより、お金払って得られる味とはちょっと違うような気がする。
そんな仲良しの”豊かな”パーティーは深夜まで続き、酒の強いコウジさんの前で恥ずかしながら睡魔に飲み込まれてしまったのでした。
最近のコメント