プロフェッショナル 仕事の流儀 第V期 名人戦 森内俊之VS羽生善治 最強の二人、宿命の対決 [DVD] NHKエンタープライズ 2009-06-26 売り上げランキング : 26474 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
TVはあまり見る方じゃないんだけれど、こんな番組だったらHDレコーダー買ってもいいかなと思わせてくれるような内容。
でも、司会の二人が変わるともっと面白いだろうなと思ってしまう・・・(^^)
正直、将棋の世界の事は分からない。
それなのに鳥肌が立つほど鬼気迫る場面がいくつもある。あえて負けの一手で相手を誘ったり、普段ならありえないミスから一気に攻められハッとする表情など。
「負けました」の言葉に、こちらも緊張感からの解放に似た気持ちになる。
まさに一つのドラマを見ているような内容。
90年末にIBMのスーパーコンピューターDeep blueがチェスチャンピオンに勝利した時、将棋の世界でコンピューターが勝つのは難しいと言われていた事がわずか10年ほどの間で覆される。
「機械にドラマは作れない」という言葉にはハッとさせられた。
勝ち負けだけならいずれ人間がコンピューターに勝つことは難しくなる。そして、スポーツの世界で言えば、審判はコンピューター判定に置き換えてしまった方が多くの試合は公正公平になる。
そうしたものまでもが機械になった試合は、どんなものになるだろう。
理不尽と思うような事は少なくなり、今だ語り継がれるような試合などドラマと言うに相応しいものは確実に少なくなるだろう。
技術が進化する事で新しい文化が誕生し、消え去る既存の文化もある。
今後さらに多くのものが人から機械にとって代わるだろう。しかし、人の愚かさ、結果に至るまでの過程などは強く意識しておくことが大切だ。
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